2. 「ハウスシステムの悩み」

西洋占星術を学んでいく中で始めに困ってしまうのが、
ハウスシステムの理解だと思います。

私は、ここで一番つまづきました。

ハウスと聞いて、嫌~な気持ちになる人は少なくないでしょう。
実際、私もこれで西洋占星術を諦めようか??と思ったほどでした。

私が初めて西洋占星術を学んだのは、現代占星術の通信講座でした。

その先生の時に「アスペクトかサインかハウスかどれが大事なのですか?」と尋ねたことがあります。

その際にも、明確な答えはありませんでした。

他にも西洋占星術を教えている人に聞いたら、
「ハウスなんて役に立たないよ」なんて言われたこともあります。

その当時は、それで納得していました。
なぜなら私自身が、ハウスというものに非常に疑問を持っていたからです。

その一つが、ハウスシステムの多様性でした。

ハウスシステムに特に疑問を持たれない方は、
恐らくプラシーダス・ハウス・システムを使用されていると思います。

現代占星術では最も多用されているものでしょう。

もしかすると、ソーラーサイン・ハウス・システムを使用されている方もいるでしょう。

それ以外にもコッホやレギオモンタヌス、ホール・サインなど、
数多くのハウス・システムがあります。

そのため、当時の私は、
「これだけハウス・システムが在るということは、ハウスとはいい加減な概念なのでは?」
どこかでそう思っていたのです。

 

しかし、占星術を学ぶうちにそれは大きな間違いだと気付きました

多種多彩に見えるハウスシステム。
それ故に、どれを選べばよいのか?

初学生の頃は全くわかりませんでした。

そもそも、私が現代占星術を学び始めた時は、
プラシーダス・ハウス・システムでした。

その頃は全く疑問にも思っていませんでしたが、
プラシーダスを使用する際に、どうしようもなく困ったことがあります。

それは、
「誕生時間の分からない人のホロスコープを作れない」
ということでした。

そこで自分で色々本を読むようになり、
ハウスには色々なシステムがあることを知りました。

そうすると、ますます混乱が極まります。

「一体、何が正しいのだろう???」

果てには、
「占星術ってやっぱりいい加減なものなのでは?」

そう思ったりしました。

でも、それは無知ゆえのアホな考えでした(^_^;)

 

実は、多種多様にあるサイン・システムですが、
少なくとも2つだけは共通点があります。

それが、アセンダント(Asc)とディセンダント(Des)です。

全てのハウス・システムにおいて、この2つは共通しているのです。

「だからどうしたのですか?
残りの10のハウス(12-2=10)は違うじゃないですか?」

と思うかもしれませんが、そうでもありません。

これは自分自身に置き換えればわかります。

占い師の所に相談に行く場合、どんな質問をするでしょうか?

実は、多くの質問は2つに絞れます。

それが、
1.自分について
2.パートナーについて

 

自分の方向性が正しいのか?
自分には何が向いているのか?
自分の健康はどうなのか?

恋人ができるのか?
恋人は何を考えているのか?
結婚できるのか?
離婚したほうが良いのか?

 

これらのテーマは、自分=Asc、パートナー=Desですから、
AscとDesが分かれば、答えることが可能です。

つまり、どんなハウスシステムを使用しても、
よっぽど大きく外れることはない、ということです。

もちろん、仕事や家族の質問もあるでしょう。
でも、それらもほとんどのハウスシステムで共通しています。

つまり、第4ハウスと第10ハウスです。

太陽が最も低い場所(北半球では北)にある時(第4ハウス)と、
太陽が最も高い場所(北半球では南)にある時(第10ハウス)です。

そうであるならば、多種多彩にみえるハウス・システムも、
根っこは同じということがわかります。

そして、このことは現代占星術だろうと伝統的占星術だろうと同じなのです。

 

しかし、こういった疑問もあるかもしれません。

「でも、ソーラー・ハウス・システムならば、一緒にならないのでは?」

プラシーダス、レギオモンタヌスといった四分円法のハウスは、
東の地平線に場所をAscとします。

一方、ソーラー・ハウスでは、太陽のある場所をAscに使います。

でも、どうしてそのようなことをするのでしょうか?

その理由は、誕生時間か生まれた場所がわからないからです。

誕生日のホロスコープを作成する場合、
ちょっと考えて頂ければわかると思いますが、
生まれた瞬間の東の地平線がどこであるか?は、

1.地球上のどこで生まれたのか?
2.何時に生まれたのか?

これらがわからないことには特定できません。
ですから、それらがわからない場合にソーラー・ハウスが使用されます。

 

でも、伝統的占星術ではそのようなハウス・システムは使用しません。

何故でしょう?

それは、誕生時間の補正テクニックがあるからです。

現代では大抵の人は生まれた場所と日にちはわかっていますよね?
問題は時間です。

伝統的占星術にはその人がどのような人生を歩んできたか?
身体の何処かに目立つ特徴(ほくろや傷など)を聞くことで、
その時間を推定する事ができます。

ですから、ソーラー・ハウスを使う必要が無いのです。

ソーラー・ハウスも全く意味のないものでは無いと思います。

しかし時間がわからないからソーラー・ハウス、という使い方ならば、
もっと積極的に時間を推定したほうが楽しい占星術なのでは?
と私は思います。

もちろんそのためにはハウスの意味を知る必要がありますが、
その勉強は面倒と言うよりも楽しみではないでしょうか?

 

 

メルマガ「週刊伝統的占星術日記」の登録はコチラ

LINEで送る
[`evernote` not found]

伝統的占星術の面白さをお伝えします