3. 「吉意と凶意」

Kindleの中でも書きましたが、伝統的占星術の大きな特徴として、”みるべき星を絞り込むテクニックがある”ということが挙げられます。

でも、伝統的占星術にあまり慣れていないとそういったことが、わかりづらいかもしれません。

 

そこで見るべきポイントですが、それは・・・

”ディグニティ”になります。

ディグニティというと、エッセンシャル・ディグニティはわかりやすいですね。
有料のチャートソフトでは、自動で計算してくれるものが結構あります。

当然ながらエッセンシャル・ディグニティは高いほうが良いです。

良いというか、”目立つ”といったほうが良いかもしれません。

あえて言うならば、エッセンシャル・ディグニティが高いというのは、誰から見てもその良さがわかりやすいということです。

例えば、美人である、などです。

確かに目立ちますし、良さとして認識されます。
でも、それが良いことばかりでもないです。

美人であるということは、モデルや俳優などをするにはメリットでしょう。

でも、芸人を目指しているならば、どちらかと言うとデメリットではないでしょうか?
やはり芸人は美しさよりも特徴的であることが望ましいでしょう。

このように、エッセンシャル・ディグニティで言われる良さというのも、
必ずしも良いものとは限りません。

でも良い悪いで言えば、「そりゃ良いものだよね」という感じです。

美人ですね、と言われて嬉しくなくはない訳です。
それは、一般的に美しさが良さとされているからです。

こういった美人とか金持ちとか”良さ”と呼ばれるものは他人から見てわかりやすい良さです。

無いかあるかならばあった方がいいし、出来れば他人よりも優れていると嬉しいものです。

目立つものですから、その人の特徴と言えます。

いわゆる強いチャートと呼ばれるものは、星の良い面が出やすいということです。

 

逆に星が弱いという人は、星の悪い側面(凶意)が出やすいです。
凶星であるとこのようになります。

 

火星
吉意:行動的
凶意:破滅的

 

土星
吉意:忍耐強い
凶意:慎重すぎて小心者

 

吉星であればこのようになります。

木星
吉意:寛容
凶意:浪費家

 

金星
吉意:快楽
凶意:堕落

 

しかし、こういった吉意や凶意というのは、幸せ不幸せとイコールではありません。

良い悪いというのは、裏表だからです。

 

見なおせばわかりますが、良いとか悪いというのは

”他人から見て”魅力になれば吉意(運が良い)

”他人から見て”鼻につくなら凶意(運が悪い)

 

つまり「他者から見て心地良い」というのが吉意です。
”自分の評価じゃない”わけです。

しかもこれは、時代によっても変化します。
春分点が魚座の時代は寛容さが美徳とされます。

魚サインの支配星は木星だからでしょう。

今後、水瓶座の時代になるわけですが、そのときには忍耐が美徳とされるのでしょう。

水瓶サインの支配星が土星だからですね。

そう考えるとなかなか良い悪いという表現も難しいです。

 

人間は社会的動物ですから、評価を受けたほうが富は得やすいでしょう。
でも、他人から評価されるということは、反面では批判もされるわけですから、
幸不幸ではなんとも言い切れません。

実際に生まれのホロスコープの運が悪い人を見てみましょう。

Beyoncé Knowles(ビヨンセ)
Lady Gaga(レディ・ガガ)
Mariah Carey(マライア・キャリー)

この中で共通しているのは月が蠍サインにある点です。
月が蠍サインにあるということは、つまりはフォール(Fall)という状態です。

これは月にとっては凶意です。

何かやろうと思っても落とし穴にハマる感じです。
そして、月は感情や気持ちのナチュラル・ルーラーです。

ですから、感受性が強いため傷つきやすい、という事になりやすいでしょう。
普通に考えれば凶意ですから、あまり良い人生ではないように感じます。
確かに彼女たちはメンタル面でトラブルを抱えているようです。

しかし、いずれの方々も一世を風靡したシンガーです。

これは一体どういうことでしょう?

感受性が強すぎるということは、それだけ感情を込められるとも言えます。
ですから、人々の心に響く歌を歌うことが出来るのではないでしょうか。

例え凶意があるとしても人生が上手くいかないというわけではありません。
むしろそれを強みに変えられるのであれば、凶意も吉意となりうります。

伝統的占星術は良い悪いを明確に区分できますから、ともすれば冷たい占いになりがちです。
はっきり言えるということはわかりやすくて良いですが、逆にそれで傷ついてしまう人もいます。

伝統的占星術を学んでいる過程で、自分の生まれの星が凶意を持っていれば凹むこともあるでしょう。
でも私は、あまり落ち込む必要もないと思うのです。

考え方を変えれば例え凶意であっても、良い方向に捉え直すことは可能ではないでしょうか。

 

「そうは言っても自分の理想と違うなぁ」と落ち込む方はいらっしゃるわけですが、そこら辺を理解していただいて固執から離れて頂くように説明するのが、伝統的占星術師には必要なのかなと思っています(^^)

自分の固定観念に固執している限りは、凶意にばかり目が行きますから。

 

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