14. 【瀉血療法 その4】

伝統的な西洋医療で”最も野蛮な治療”は?

と聞けば、

恐らく、

「瀉血」

と答えると思います。

瀉血と言うのは、体の中の余分な血液を抜く治療です。

一見、野蛮に見える瀉血ですが・・・

現代では、「実は瀉血が体に良い」、という研究データもあります。

瀉血がどうして体に良いのでしょうか?

鉄分は体に必須の金属です。

しかし、その量の調節は完全とはいえません。

体に鉄が足りないと思ったら、
それを吸収促進するシステムはあります。

でも、体に鉄が余剰と思っても、
それを排泄促進するシステムが、存在しないのです。

【瀉血療法 その4】

前回までの内容では、活性酸素は細胞を傷つける原因となる。
その中でも、余剰鉄によるフェントン反応は無視できない、というお話をしました。

そして、余剰鉄を取り除くには、体任せでは、
なかなかうまくできない、というお話もしました。

そうは言っても、余剰鉄がからだに悪いという証拠はあるの?
と思うかもしれません。

もちろんあるわけですが。

例えば、体に鉄が貯まるヘモクロマトーシスでは、肝臓癌のリスクが高まります。

C型肝炎では、鉄吸収が促進されており、同様に肝細胞癌のリスクが高まります。

その他にも、卵巣の子宮内膜症から明細胞癌、アスベストから中皮腫。
こういったもののリスク要因とわかっています。

そして、ヘモクロマトーシスでは現代医療でも、瀉血を行いますし。
C型肝炎でも、症状によっては、瀉血が推奨されます。

では、現代科学で瀉血が見直されるキッカケは何だったの?
ということになります。

この一つは、2008年にアメリカから報告された研究結果があります。
http://bit.ly/1ND5op9

この研究は、本来、癌とは無関係の研究で、
動脈硬化の進展に鉄が絡んでいるようだから、
5年間の観察期間で調査をしてみよう、というものでした。

ところが、蓋を開けてビックリ!

年2回の潟血群において発がんリスクが35%減少し、
さらに全死亡リスクが61%減少していました。

とはいえ、瀉血は医療者で無ければ難しいです。
そうなると、”献血”、という方法があります。

実は、1回の献血では最大400ml行われるわけですが、
これにより、4%の鉄を減らすことができることがわかっています。

そして、年2回の献血が望ましいことがわかっています。

献血はそれを介して、自分も他人も健康になり、良いことずくめです。
機会を見つけて、是非、献血に行きましょう。

但し、注意点があります。
ひとつ目は、もともと血液の疾患がある人はしないで下さい。

もうひとつは、性差です。
女性の場合は月経がありますので、50歳くらいまでは男性のみに推奨されます。

もっと知りたい方は、こちらのサイトをご参考にして下さい。

何を隠そう、今回のテーマは豊國先生のお話の受け売りなんですけどね 笑

2016年5月20日 週刊伝統的占星術日記より

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