3. 「ガレノスの精気論」

前回は、四体液説の話しました。

ですので、その説明から(;´∀`)

四体液説と言うのは、「人間は4つの体液によって成り立っている」、というものでした。
これは、西洋占星術では火地風水、という4つのエレメントのことです。

(参照)リンク

実は、このエレメントというのが医療占星術では、最も重要になってきます。
正直な話、伝統的占星術ではエレメントよりも、活動・固定・柔軟というquadruplicity(3区分)を重視します。
ですから、医療占星術はちょっと特殊といえば特殊です。

治療があっているのか?何がその人の健康を害しているのか?はエレメントを見ます。

今日は、少し占星術の話から離れましょう(^^)

ガレノスの精気論についてです。
正直な言って、この話を知らなくても全然問題なく、医療占星術は出来ます。

ですから、理解できなくても全く落ち込まないで下さい(^^)
ただ、これを知っていると、その当時はどのように考えていたのかがわかって面白いです。

前置きはここらで終わりにして、早速入って行きましょう!

エレメントは4つあります。
しかし実は、第5のエレメントがあります。
それは、プネウマというものです。
(空気中のエーテルというものからプネウマが発生します)

古代ギリシアではプネウマ(pneuma)とかプシュケー(psyche)という言葉は息という意味があり、身体を動かす素と考えられました。
このプネウマというのは日本語で言うと生気ですが、徐々に魂や霊を意味するようになりました。

人間は生まれた時に、息を吸い「オギャー」と泣きます。
そして、死ぬときに息を吐いて死にます。
この時にプネウマが行き来するわけです。

このプネウマと言うのは、3つありました。

・肺を通して空気中からとりこんだ生命精気
・生命精気から脳でつくられる動物精気
・肝臓で血液からつくられる自然精気

これら3つのプネウマの働きで、動物は知覚や運動ということが可能になると考えました。
実は、この考えというのが、キリスト教に非常にマッチした考え方だったのです。

突然ですが、動物と植物の違いは何でしょう?

そう、感覚と自らの意志による運動(随意運動)です。
つまり、植物は自然力というものだけに支配されます。
一方の動物は、自然力に加えてプネウマにも支配されます。

では、これがどうしてキリスト教に都合がいいのか?
実は、プネウマというのは神から与えられたもの、と考えられていました。

ですから、その魂に従った生き方というのが、「人間が本来、神から与えられた運命」というわけです。
逆に、それに反する生き方からは様々なパトス(情念)が生まれ、「感情に左右される生き方」になると考えました。

これは、神から与えられた人間の霊の働き、というものを非常に上手く説明するものでした。
ですから、ガレノスの打ち立てた医学は、その後1500年間も西洋医学を支配したのです。

とまあ、ここまで説明したのですが、この第5のエレメント プネウマは全く覚える必要がありません
なぜプネウマを用いないのか?

実は、他の4つのエレメント(火地風水)は、人為的に足したり減らしたりすることが出来ます。
でも、プネウマは出来ないのです!

そりゃ霊魂ですからね(;´∀`)

そう、治療には全く使えないんですね。
ということで、ガレノスは目に見えない霊魂というものを、上手く説明しました。
しかし、実際の臨床現場では、重要ではない考えだったのです(^^ゞ

2014年04月18日(金) 週刊伝統的占星術日記より

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