前回お話ししましたように、メリマンサイクル理論では、「ボトムの定義を突出した安値」、としています。
図を見て下さい。
http://bit.ly/1gu4swD
強気相場においては、サイクルスタートのボトム(①)はサイクル終了(②)まで割り込むことはない、と定義されています。
同様に、弱気相場においては、サイクル終了時のボトム(④)はサイクル中のいかなる安値よりも低くなる、と定義されています。
では、なぜこれが重要なのでしょうか?
実は、ここが理解できないと、世の中にある他のサイクル理論とごっちゃになってしまいます。
世の中に良くあるサイクル理論は、定期的に安値か高値が来るというだけです。
突出した安値、高値、とは限りません。
実は、世の中のサイクル理論は、そのまま相場に応用するのが非常に難しいのです。
仮にその周期性があるとしても、実際のトレードでは使用できないのです。
どういうことなのかを説明します。
もう一度、図に戻ります。
http://bit.ly/1gu4swD
強気相場において、買いで参入しているとします。
メリマンサイクル理論を応用するなら、その損切りポイントは、サイクルがスタートした時の安値にすればいいのです。
つまり、(①)です!
もしも、①を割り込むなら、それは弱気相場なのか、サイクルのカウントが間違っているのかのどちらかです。
もしも弱気相場なら、①を割り込んだ時点で、ドテン売りを仕掛ければいいです。
逆に、カウントが間違っているなら、損切りして反発したところを買い直せばいいのです。
こうやって臨機応変に変化させられるのです。
しかし、他のサイクル理論ですと突出した安値・高値で無い場合があります。
そうすると、どこに損切りラインを置くのか?結局、強気なのか弱気なのか?がわからないのです。
ですから、メリマンサイクル理論では、“突出した”存在がとても重要なのです。
それでは、次回をお楽しみに!(^^ゞ